予算別に見るドバイ不動産 — 3,000万円・5,000万円・1億円で何ができるか
「結局、いくらあれば何ができるのか」。 最も多い質問なのに、日本語でまともに答えている記事がほぼ存在しないテーマです。 先に断っておくと、**価格は市況と為替で常に動くため、この記事の数字は「地図」であって「値札」ではありません。**それでも、地図がないよりある方が圧倒的に判断しやすいはずです。
予算が決まると、見るべき区画が決まる(ドバイ・2026年・現地撮影)
前提 — 円とAEDの換算
1AED≈44円(2026年7月時点)で概算します。物件価格に加えてDLD登録料4%+諸費用が初期コストとして乗ることを忘れずに。
| 予算(円) | AED換算の目安 | 見えてくる選択肢の例 |
|---|---|---|
| 約3,000万円 | 約AED 65〜70万 | JVC等ミッドマーケットのスタジオ〜1BR、郊外新興エリアのオフプラン |
| 約5,000万円 | 約AED 110〜115万 | JVCの広め1BR、ビジネス・ベイ等の1BR、オフプランの選択肢が大きく拡大 |
| 約1億円 | 約AED 225〜230万 | ダウンタウン・マリーナ等の1〜2BR、ゴールデンビザ要件(AED200万)を超える水準 |
約3,000万円 — 「入口」として現実的な帯
この帯の主戦場は、JVCに代表されるミッドマーケットの賃貸需要が厚いエリアです。 価格が抑えられている分、表面利回りは高く見えやすい帯でもあります。だからこそ、管理費と空室を引いた実質利回りでの比較(エリア比較の記事)が最重要になります。 この予算帯では「都心の駅前」的な立地は基本的に狙えません。それを理解した上で、賃貸需要の実態を現地で確かめるのが正しい進め方です。
約5,000万円 — 選択肢が「面」に広がる帯
この帯に入ると、エリア・完成/オフプラン・部屋の広さの組み合わせが一気に増えます。 選択肢が増えるほど、必要になるのは「目的の明確化」です。値上がり重視か、利回り重視か、将来の自己使用か——どの物件をいつ買うかの整理から入ることをおすすめします。
約1億円 — ゴールデンビザが視野に入る帯
AED 200万以上の不動産取得は、10年有効のゴールデンビザ申請要件の一つです(2026年7月時点の一般情報)。 つまりこの帯は、投資とビザ戦略が交差する予算帯。ダウンタウンやマリーナといった中心エリアの選択肢と、「ビザ要件を満たす資産の持ち方」を同時に設計できます。詳しくはゴールデンビザの記事へ。
この表の正しい使い方: 「自分の予算で何が見えるか」の初期整理まで。実際の価格は物件・時期・為替で大きく変わるため、具体的な検討は必ず現時点の実勢データと個別物件で行ってください。この記事の数字だけで購入判断をしないでください。
よくある質問
Q. 最低いくらから買えますか? 制度上の最低額というより「その予算で、目的に合う物件があるか」で考えるべきです。3,000万円未満でも物件は存在しますが、選択肢が狭まり、流動性・賃貸需要の見極めがより重要になります。
Q. 予算の何%を諸費用で見ておくべきですか? DLD登録料4%に仲介手数料等が加わります。物件価格の1割弱を目安に別枠で確保しておくと、資金計画に無理が出にくくなります。実額は案件ごとの見積りで必ず書面確認を(費用項目の考え方は支払いの記事へ)。
Q. 為替が動いたら計画はどうなりますか? この記事の円換算は概算です。円建て予算で考える場合、レートが1割動けば買える物件の帯も1割動きます。送金・為替の記事の「二層構造」の考え方を先に押さえてください。
自分の予算で実際に何が見えるかは、現地で確かめるのが最速です。視察プログラムでは予算帯に合わせて比較対象を組みます。
※本記事は一般的な情報提供であり、特定物件の勧誘・価格の保証ではありません。価格・制度は変動します。出典と時点は記事末尾の出典欄をご確認ください。
出典・参考
- ・JCMEエリア別価格データ(2025年10月時点・公開前にURL確定)
- ・1AED≈44円(2026年7月時点の概算レート)
- ・https://u.ae/en/information-and-services/visa-and-emirates-id/residence-visas/golden-visa(不動産AED200万以上がゴールデンビザ申請要件の一つ(2026年7月時点))
- ・https://dxbinteract.com/dubai-area-performance(DXBinteract エリア別パフォーマンス(DLD公式データ))
RELATED
